再演のお芝居を観に行く機会って、これまであんまりない。ヲタらしい振る舞いとしては全通しちゃうみたいなのもあるけど、そういうのもちょっと腰が重いから、同じストーリーを繰り返して観る経験は少なかった。
でも今回は2017年初演だったのの再演。演者が違ったし、観たら図らずも自分自身の記憶力のなさが奏功して、ぜんぜん気にせず楽しめちゃったっていう。
劇団新劇団プロデュース 東京おかわり美女 第3回公演
『源’s egg』
2021/12/16 19:00〜 下北沢「劇」小劇場
作演出 ゴブリン串田
キャスト 榮竜盛 / 鳥居きらら / 橘あるひ / 平野正和 / 平野雄介 / 水谷千尋 / 泊太貴 / 夏目ちよ / 蒼田聖樹 / 末次祐季 / 織田いちか / マリアユリコ / 白井サトル
初演の感想は↓
源平ラップバトルでおじゃる話 – 月の少女
そのときは役者と役が男女逆転していたんだけど、今回はほぼ通常どおり。
平安時代モチーフのコメディで、セリフは「おじゃってんじゃねーよ」とか、あやしげな文語表現。マジメに理解しようとがんばるのは徒労で、ゆる〜い感じで聞き流しながら楽しむのがたぶん正しいスタイル。衣装も着物のようで着物じゃなく、そういう空気感からして肩の力が抜けてて、幕が上がってから最後までずっと何だか無性に楽しかった。
コロナで接触こそなかったものの、ゴブさんらしい客席巻き込み演出もあって、でも柄にもなくちょっと恥ずかしがってしまった(笑)
途中に演者揃って歌とダンスの場面があるんだけど、これが妙にハマってかなり気持ちよかった。キャストの一人である夏目ちよさんの振付だったらしい。源頼朝役の白井サトルさんがいいなあと観てたんだけど、終演後のトークショーでゴブさんも白井さんのダンスのキレに言及してて、おれって見る目あるじゃん、なんて。
コメディだけどちょっとジーンとする場面なんかもあって。
終演後のアフタートークショーは、キャスト全員が並んで座り、ゴブさんの天の声で進行。稽古場の雰囲気そのままに和やかで、役者のキャラクターや関係性も感じられる楽しい時間だった。
帰りにパンフレットを購入。財布に現金がギリギリだったけど顔には出さなかった。コロナ禍でほぼほぼ電子マネー生活になったのがこういうときは困る。
観たのが公演初日だったから、たぶん日々ブラッシュアップされておもしろいものになったと思う。初日でこれだけ楽しかったら千穐楽なんてどうなったんだろうかと想像したりも。やっぱ生のお芝居いいなー。