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映画『ゆずりは』の初日舞台挨拶をみてきた話

応援してきた大和田紗希さんが出演した、映画『ゆずりは』。公開初日の6月16日は、都内3ヶ所で舞台挨拶があるっていうので、その3つ目に行ってきた。東武東上線の東武練馬駅すぐ、イオン板橋ショッピングセンター5Fのイオンシネマ板橋での、14:30からの上映回。

とてもよかった。泣かされるんだろうなあと思ってた以上に泣かされちゃった。

そこそこ遠地だったんで、チケットはネットで事前予約しておいた。

行ってみたら、思ったよりずっと立派なシネコン。まず端末でチケット発券して、入場まで時間があったんで、それまでは同フロアのお店で食事(かなり混んでた)。場内飲食OKを確認してから、飲食カウンターでお姉さんおすすめのドリンク(期間限定のいちごソーダ)を買って、10分前開場に合わせて入場。

挨拶目当てだから前列かっていうと違い、予約しておいた席は見やすさ重視の中央らへん。シートは背もたれゆったり超快適で、腰を当てて座っても後ろに迷惑がかからず、前席の人の頭も視界を遮らずという、小劇場でのお芝居ばかり観ている身にはあまりにノンストレスすぎてビビる設備。イオンすげー。

ドリンクをカップホルダーに入れたくて、隣のおばちゃんに話しかけたら、すっごい気さくに返されちゃう。観に来てる人の雰囲気がいい感じ。

舞台挨拶は上映後だったので、まず落ち着いて本編。

映画『ゆずりは』
2018/6/16 14:30〜 イオンシネマ板橋
監督 加門幾生
脚本 吉田順 / 久保田唱
出演 滝川広志 / 柾木玲弥 / 勝部演之 / 原田佳奈 / 高林由紀子 / 島かおり / 大和田紗希 / 三谷悦代 / 小林博 / 前田けゑ
主題歌 森本ナムア『楪〜yuzuriha〜』

“コロッケが、本名<滝川広志>として臨む初主演作。
「死」と向き合う葬儀の現場で、命の尊さと大切な人への思いを描くせつなくもあたたかい涙あふれる映画の誕生”

原作は新谷亜貴子の同名小説。主演が滝川広志さん(ものまねのコロッケさんの本名)で、葬儀社のベテラン社員を演じる。監督は加門幾生、脚本にはボクラ団義の久保田唱が共同執筆。我らが大和田ちゃんは葬儀社の女性社員役。

もう葬儀社が舞台ってだけで、僕の弱点のところ直撃なんだろうなあと予想はしてたものの、まんまとやられてしまった。わりと早い時間から泣く泣く。小さなエピソードのなかのじわじわくる感覚が積み重なっていく感じ。

小さな男の子の葬儀で、その子の姉が感情を出さなくなってしまったのへ、柾木さん演じる若い社員が寄り添うシーンがあるんだけど、もう、次のセリフが出る前から「あー、ヤバい」と身体が物理的にブルブル震えてしまって、映画館だから隣の人に挙動不審がられるんじゃないかと止めようとしても止まらないっていう。家で一人で観てたら間違いなく嗚咽レベル。

お話は、人の死を描くというよりも、死を通じて生を描く面が大きくて、葬儀社の話だけど暗くなくて、観賞後は清々しい気持ちになれる映画だった。

内容は映画か原作読んでー。

上映が終わったら、特段アナウンスとかもなく、何ともいえない間が(笑) ちょっと誰か問い合わせた方がいいんじゃないの?っていう空気が流れ出してしばらく経った頃に、ようやくアナウンスがあって、舞台挨拶が始まった。

本編中は真面目一直線だったコロッケさんが、テレビで知ってるいつもの感じでリード。MC役は大和田さん。監督と柾木さん。会場には子役の武田ココナちゃんもいて舞台挨拶に加わった(前述した嗚咽レベルのところに出てた姉役を演じてたのが彼女)。

オーソドックスに撮影時のエピソードが語られたり、なぜか演技&ものまねワークショップ(柾木さんのキャラがよかった!)が開催されたりして、時間もたっぷりに濃い内容でかなり楽しかった。質疑応答の時間があって、大和田さんがマイク片手に走り回ってたんだけど、なんと僕の隣のおばちゃんが当てられるっていう。もうすぐ近くまで来るから、来てるのバレたかしら?って。

ちょっと表現がうまくできないけど、「いい映画」だったし、いい舞台挨拶でした。