木下美優さんの出演舞台、今回はなんと主役だって。ほかにも知ってる役者さんが出てるし、当然の流れで観に行くー。
ぱすてるからっと produce 舞台
『夢追い少女は凍らない』 雪チーム
2017/12/21 19:00~ シアターグリーン・Base Theater
演出・脚本 佐藤颯(ぱすてるからっと)
演出助手・ダンス振付 岡ちひろ
出演 【雪チーム】木下美優 / 河津未来 / 岡ちひろ / 井上千鶴 / 大岸明日香 / 須鎌稜太 / 彦田かおり / 福田晴香 / 美坂まりえ / 森勇介 【シングルキャスト】有村瞳 / 石川けん / 矢野愛璃
クリスマスを前に、とってもクリスマスらしい作品でほっこり。
開場ちょうどくらいに行ったらけっこうな列だったので一度出直す。…15分後、もぎりが手間取ってるのかまだそこそこの列。はみ出して車道に出ちゃってるオッサンもいる。前に別の公演でもそうなってたし、ここでやるときはスタッフが注意しなきゃダメだね。とにかく並んで5分くらいで入れた。
「終演後に面会時間あるよ」「でも時間短いからあんまり話せないよ」「でもチェキは撮れるよ」「チェキ券は前物販で買っといた方がいいよ」という事前アナウンスを見てたので、そこまでして面会せんでも僕はええよ、と前物販はスルー。
入ったらまだ前の方に空きがあったんで、ちゃっかり2列目ゲット。ステージと客席には段差がなくて、後ろの方は見づらそう(実際、役者が座って演じてるときはほぼ見えなかったんじゃ)。普段は背後を気にしちゃうから後方列に座ることが多いんだけど、この日はなぜか「知るか」って気持ちで、結果とても見やすかった。しかも上手寄りなのも正解だった。
お笑いライブのような前説が終わり、開演。
クリスマスシーズンに合わせて、サンタのお話。子どもたちにおもちゃを配るサンタを養成する、サンタ事務局の訓練施設。講師は赤い服を着た「レジェンド・サンタ」、隣にはトナカイ。そして訓練生たち。
お目当て(で主役)の木下美優さんが演じるのは、サンタ見習いのなかでも成績ビリの〝夢追い少女〟。赤をトップにレインボーカラーで色分けされたサンタたちの、7番目=最下位である紫のパーカーを着た少女で、名前は「紫桜(シオ)」。主人公らしい真っ直ぐさとか、ちょっと頼りないところとか、愛され要素とか、美優ちゃんが持ってる空気感がそのまま生きる設定でよく合ってたかなと。
他の役者さんで知ってたのは、紫桜を導く謎の存在・黒夢(クロム)は、かつて某所の撮影会で撮ったことがある岡ちひろさん。そのときの印象よりも大柄で堂々としてるように感じた。この舞台ではダンス振り付けとかも担当してたみたい。あと有村瞳さんも撮影会で何度か。ユニットアイドルもやってるのは知ってて、本人のイメージとは少し違うダンスのキレなんかは良いギャップ。
劇団名の『ぱすてるからっと』に相応しい、色を使った演出。登場人物のカラーに合わせたライティングは、ステージ俯瞰で撮影したらいい写真になるだろうなあと想像させた。もしかして、反対色とか合成色とか、色の知識がないとピンとこないのかもしれないけど。
ストーリーとしてはわりとよくある味付けでもあったんだけど、細かな演出の積み重ねがだんだん効いて、エンディングではとてもあったかい気持ちになった。ハートウォーミングなそのままの流れでダンスシーンが来たから、わーっと胸のなかの気持ちがふくらんで、その感覚はとても心地よかった。
終演あいさつでも「会場内で面会あるよー、そのまま待っててー」と言われ、アンケート書きながら会場内を様子見してたんだけど、美優ちゃん待ちの人(ヲタ?)はけっこう多そう。本人はほんの少しの距離にいるんだけど声をかけるでもなく退場…しようと思ったら、出口近くにいた男性キャストさんたちと何となく話しはじめてしまい、それがやけに楽しかった。やっぱり観劇の直後に感想をアウトプットできるとなんか気持ちいいっすね。
師走の町に大挙する酔っぱらいを避けつつ帰宅。
ずっと前にも書いたことあるけど、「作られた者」の話って、影響されたマンガとかがあって、ずっと前から好きなの。そこがモロだったから、やや厳しい目で細部を見つつも、とても楽しめた。同時にもっと深くてもいいかなとも。まあ舞台だから詰め込みすぎると疲れちゃうからこれくらいなのかな。
楽しかったです。メリクリ。