ドロドロした現代劇のお芝居が楽しい話

8月に続いて、三浦孔美さん出演、ベニバラ兎団の舞台を観劇してきた。前回は古典で、今回は現代劇。

ベニバラ兎団 Produce Theater 16th Stage
『鳴かない獣 −ナカナイケモノ−』
2017/12/5 19:00〜 下北沢 劇 小劇場
脚本 川尻恵太(SUGARBOY)
演出・プロデュース IZAM(ベニバラ兎団)
出演 日比博朋 / 原さち穂 / 今井瞳 / 中川ミコ / 松村茂樹 / 川竹達也 / 宝生あやほ / 三浦孔美 / 白石大祐 / 花音 / 矢野くるみ / 豆鞘俊平 / 緒方夏生 / 飯田南織

しんどい話だった。こういうしんどい方が好きなんで、かなり楽しめました。楽しいっていう表現が適切かはともかく。

下北沢に着いて、時間合わせに軽食をとってたら、出る頃にはそこそこ雨が降ってきた。傘は差さずにフードだけかぶって劇場へ向かう。早めに入ると席はまだ空いてて、つい出来心で最前列の端に腰掛けた。たまたま下手側だったんだけど、三浦さん推しにはそっち側がちょうどよかったらしい。

上演時間は2時間10分。

北海道の片田舎。数年前にあった婦女暴行連続殺人事件。ほのぼのとした日常を暮らす人々を襲うショッキングな事実。追う警察。尻尾を出さずに世間に紛れている『鳴かない獣』。

三組の若い夫婦のあられもない様子に、不倫がからんで夫婦関係崩壊…かと思えば、病み病みしい収束とその裏の狂気。終盤へ向かってどんどん壊れていくカタルシス。

こういう救われない話っていいよねー(笑)

三浦さんは、夫を誘惑する事務のお姉サマ〝明坂さん〟。もう見たまんまのハマり役で、いえ、本人はどう思ってたか知らないけどルックス的にはとても自然。

登場人物たちは多くが日常に不満を抱えていて、鬱屈したそれが裏の顔として度々覗くのだけど、明坂はそんななかでも奔放に振る舞うキャラ。まわりを色香で惑わして事を起こしていく。雰囲気出てました。

お話のなかで何人か死んでいくんだけど、その死にっぷりがほどよくリアル。殺す方もそう。死体がしばらく舞台上に転がってる様子もそう。そういうトコにこだわってやってるのが好感。

グラビアの人っていう認識だった緒方さん。過去にレイプされて車椅子の〝ヤバい〟少女役だったんだけど、ヤバいっぷりがとてもよくてびっくりした。

全体的に、男は小物で、女は強く描かれてるのは、そうだよねえって何かしみじみしてしまった。

終演後は舞台上に役者が整列して、全員ハイタッチ。前回はこの流れのまま帰ったんだけど、三浦さんに「帰るなよ」と念を押されて、ロビーで待機。物販に前回公演でジュリエット役だった新川悠帆さんがいて、待ってる間に「どうですかー?」「うん、じゃあ買うー」とチョロいヲタごっこしてたり。

そのうち役者さんたちも出てきて、三浦さんとちょっとお話。時間ないからって軽口しか言わないんだけどね。

お芝居の感想って、こっちの心情が出すぎちゃって筆が進まないなあ。

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