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3年ぶりに大場はるかさんのお芝居を観る話

お目当ては大場はるかさん。二十歳のバースデーイベント以来だから、3年以上ぶり。dr○pは運営がとにかくアレだし近寄っちゃダメな気がして情報を遠ざけてたんだけど、なぜかこのお芝居の話は耳に入ったという謎。

劇団た組。番外公演『劇じゃない火星人のはなしのヤツ』
2017年3月2日 19:30〜 LIVESTAGE hodgepodge
作・演出 加藤拓也
出演 鮫島博己 / 藤本かえで / 大場はるか / 神田敦士 / 片岡沙耶 / 西野翔 / 中西悠綺 / ゲンセンシホウセン / 山下ケイジ / 布佐良幸 / 山岡貴之 / 星浩貴 / 森垣邦彦

ちなみに他の出演者だと、西野翔さんを7月の『鬼子母松』で観たことあるくらい。グラビア好きだったんで片岡沙耶さんもちょっと楽しみだった。急に思い立ってチケット買ったくらいで、お芝居としてはそんなに期待せずに気軽に行った感じ。

三田線で高島平駅はけっこう遠かった。ちょっと時間あったから某ファストフードで(上演中におなか鳴らないように)腹ごしらえして、開場ちょうどくらいに会場へ。

座席は全席自由で、わりと前の方が取れた。会場内にはかなーり久しぶりの大場はるかファンの知り合いが。他現場では会わなかったからやっぱり3年ぶり。こういう偶然はうれしい。一方では、座席でスナックばりぼり食ってるピンチケふうがいて、普段舞台観に来ないんだろうなあとか考えてた。

開演。

お話は、田舎食堂のワンシチュエーション、そこの店員たちとお客の日常的非日常。タイトルにある火星人(?)とのからみもありつつ、家族の関係がテーマ。そしてコメディ。

食堂で働くバイトの藤本かえでさんが進行役だけど、立ち位置としては主役でも中心でもない。むしろ中心は「店長」の鮫島さんと、常連客「はるか」役の大場はるかさんの、2つの物語。店長側はいわゆるありふれたテーマで、方向としてはハッピーエンド。はるか側は火星人が関係する非日常満載で、じわじわもやもやするエンディング。

はじまりから中盤過ぎまではずっとコメディ路線が強くて、アドリブ一発芸大会みたいなのもあったり、でも最後にガーッとヤバい空気になるのが独特でおもしろかった。火星人がらみの演出もやたら強烈だったし。

血糊が多いスプラッターなのは苦手な部分で、ちょっと困った。

大場さんは、かつての印象に近いダークサイドな不思議ちゃん役。こういうの似合うなあ。役の性格として淡々としたとこばかりだったけど、そこにバーン!というのがなくて最後までそうっていうのは難しそうではあった。

後でツイッター見たら、彼女の演技をはじめて観たっていうファンが多くて、そりゃそうだよなーと。やっぱもったいないな。

舞台上にイケメン美女ばっかりだったんで、役の性格とかはやや弱く見えちゃった部分があった。西野翔さんの女将さんは若すぎに見えて、もっとダッサい割烹着でいいのにとか。中国人のチンさんは極論すれば中国服とか丸メガネとか。チャラいバンドマンの息子は鼻ピにトゲ付きレザーとか。刑事役の片岡さんはグラビア枠らしい胸元とか。そういうステレオタイプでも。

終演後にはキャストの面会もあったっぽかったけど、時間も遅いし、向こうも記憶にないだろうからって、他のファンと談笑してる横を軽やかにすり抜けて速攻で帰宅。それでも家に着いたのはてっぺんに近かった。