レポート > 撮影会 > 大撮の不自由さに耐える話

大撮の不自由さに耐える話

だいぶ前後するけど、去年のクリスマスイブに約2年半ぶりのフレッシュ屋外大撮影会、いわゆる大撮に行ってきた。書こうかどうしようか迷ってたけど書いちゃう。

どうなってるかと思いきや、変わってたのは参加者の目印くらい? 前はリボンを安全ピンで留めてたのが、かなりしっかりした紙バンドになってたのと、料金が3Kから4Kに値上がりしてたくらい。

このテのモデル撮影会では破格の料金、素敵なモデルさんたち、海沿いの公園で景色もそこそこよくて。楽しかった反面、良くも悪くも大撮だったナーとも。

モデルさんにスタッフがそれぞれ一人付いて、その誘導に従って囲み撮影っていうスタイルは変わらず。モデルさんへ直接のポーズ指定は原則禁止だから、おしゃべりできず、割り切って撮影だけするしか。

この日は参加者も予想よりずっと多くて、囲む人の壁に穴を探しても見つからないときが多かった。白レンズが居並ぶなかのPENTAX Q7は、まわりへの威圧感ゼロ、なめられてたんだろうサ。

そんなときは諦めて、ただ後方から観察してたんだけど、大撮ってそもそも譲り合う文化がたぶんないよね。「高級カメラを持った低級カメラマン」たちがこぞって最前列中央に陣取り居座る。レンズの前に割り込んでくるヤツもすごく多い。カメラを縦に構えるときは右肘がガバッと横に飛び出して、さらにジャマ。

スタッフの能力もそれぞれで、「ずっと留まらないように」って注意する有能もいれば、常連と談笑してる人、どんどん狭い場所へ導いて撮りづらくさせる無能もいた。途中の入れ替えはないから、もし目当てのモデルにイヤなのが付いてたら一日ムダになっちゃう。

つまり誰を撮るかは、モデルじゃなく、カメコやスタッフの善し悪しで決めた方が快適という。

そして公園撮影といえばポケモン。この日は寒かったからかそこまで多くなかった。でもイヤなのは、撮影会やってるのをみてニヤニヤしながら通り過ぎるとこかな。逆にこっちが注視してるのに気づくとバツが悪そうに視線を逸らす。

そんな感じで、撮影環境はハッキリいってよくなかった。もう割り切るしか。

でもそれって、普段おしゃべり主体の僕には逆に珍しいシチュエーションで、撮ることに集中できたのはそれはそれでよい経験とも。

前に公園でやってうまくいかなかった前ボケをがんばったり、意識してしないように心がけてた傾ける構図をあえてやったり、どうせ視線そんなにもらえないから視線外し(っぽいの)を狙ったり。(できる範囲で)ハイアングル&ローアングルしたり。「これで撮ってもなあ」な構図で未練がましく撮ったりせずに、枚数じゃなくちゃんと企図した一枚を撮るように。

人物撮影でファインダー覗かずに背面ディスプレイで撮るのって、視線が来てる感覚が薄いから、シャッターチャンスがわかんないね。傍観してるような感覚で、だから視線外しが自然に感じたかも。

伸べ3時間で200枚弱は、普段以上に枚数少ない。撮れた写真は、けっこうよかった。

反省点としては、カメラ設定を間違えてバッテリー消費がめちゃくちゃ早かったこと。前半で1コ、後半途中で1コ消費しちゃうとか。JPGじゃなくRAWだったのと、屋外だからとディスプレイ照度上げたのがたぶんいけなかった。持ちが悪い機種だけど、もうちょっと工夫できるはず。

大撮への総評価としては、まあこんなもんかなあと。安いんだけど、好んで来ようとは思わないなあ。