ミエタりミエナカッタりの話

森累珠さんの舞台を二週連続で。ちょっと忙しない。演ってるほうはその比じゃないと思うけど。

劇団ドリームプリンセス 旗揚げ公演
「ミエタミエナイセカイ」
2016/6/2 19:00~ 新宿村LIVE
脚本、演出:オクショウ
キャスト:畠中清羅 / 佐藤聖羅
関谷真由 / 太田希望 / 宮島小百合 / 川井優沙 / 青山ひかる / 春川桃菜 / 星乃まおり / 野々宮ミカ / 鶴巻星奈 / 西谷麻糸呂 / 伊東紅 / 武田あやな / 吉井柚華 / 平林あずみ / 副島美咲 / 伊豆原もも / 夏目愛海 / 河内愛稀 / 夏江美優 / 成瀬ちづる / 増澤璃凛子 / 永井すみれ / 森累珠 / 永井美夕 / 川満彩杏 / 横山あみ / 三浦あくり / ひなのあや / 秦野真由美 / 彩夏 / まろか / 石川恋

出演者が多いな。リンク貼るだけでもう疲れた(笑)

二度目の新宿村LIVE。全席指定で、僕は後方中央——舞台中央が前の客の頭に隠れる。またか。幸い新宿村LIVEは200席以上のキャパだから、役者が立ってれば胸から上くらいは見えた。

コミック化も予定されてるそうで、なるほどと納得するストーリー。演出も凝ってておもしろいなと思うところがあったり。特にマルチエンディングは、入場時に配られたフライヤーのなかに表裏白黒のペーパーが差し込まれていて、舞台上からの呼びかけにどちらがいいかを意思表示して、多数決でエンディングが変わるっていう趣向。

演出家もそっちの畑の人なのか、説明台詞が多かったり、場面転換が多かったりと、最近多い「RPGっぽさ」「少年ジャンプっぽさ」みたいなものが随所に感じられた。劇中の台詞にも「良いジャイアン」ってのがあったけど、そこは狙ってた部分なんだろう。是非は別にして、演劇としてはこなれてない感があって、旗揚げ公演だからって部分もあったろうかしら。

例えば、銃声が鳴って打たれるシーンは、ステージ上に役者多過ぎで撃たれたのが誰がわからないときがあった。ステージ中央に進み出るとか、スポットライト当てるとか、すっごい大げさな芝居するとか(?)、観客の視線を集める工夫がなかったり。そういう、お芝居っぽい演出の拙さ。

説明台詞が多いのは序盤で感じた。頭のなかの別人格が「ここは口で言う必要ないでしょ」って、芝居を楽しむ人格とは別にアラ探しを始めちゃう。匂わせたりわざとボカしたりして観客に解釈を投げちゃうのは、悪いことじゃないと思うんだけど、そういう余地は少なかった。

場面転換が多いのは、新たな展開(新たな登場人物)を場所とひも付けてたからなんだろうけど、その度に「追われてる設定の主人公たち」が走って出たり入ったりするのが、ステージがわりと広めなせいもあってなんだかドタバタと慌ただしい印象。ステージ上の階段は高さもあり、ちょっとガニ股な子がいたりして密かにおもしろがってたけど、コケないかと心配でもあった。

BGMが大きくて、後方に座った僕には役者の台詞が聞き取れないところもあった。最初はがんばって耳をそばだてたけど、だんだん「(あ、これは聞こえないな)」って諦めたりも。観たのは2日目だったから、後日は改善されたかも。

アンチ・ヒーローの頼りない少年が事件に巻き込まれ、まわりに感化されてヒーローになっていく過程。幼なじみの少女。いじめっ子。悪の組織。ヤンキーグループと先輩後輩の上下関係。片想い。告白。お話はド定番の流れだったし、そういうところにどうこうじゃなかった。唯一お芝居らしいライブ感があったのは、ちょうどるいちゅも関わってたゲーム対決のシーンで、ああいう空気感はもっとあちこちで出してもよかったのでは。

書き出すと止まらないな。そんな感じで、未熟さ(良くも悪くも)な。

ガールズ演劇をいろいろ観てきて思ってた「役者は女性でもいいから男役つくればいいのに」は、ここでは実践されてて、そこはなかなかおもしろかった。けっこうちゃんと男役なんだよね。男女逆だとそうはいかない気がする。

役者はすごく多いんで、かいつまんで。

るいちゅはそれほど出番のない役だったけど、その『西園寺軍団』のメンバーたちはアドリブ好きそうな雰囲気というか、爪痕残してやるっていう遊び心がかいま見れたのがよかった。楽しみにしてた小蜜さんはそれっぽさが薄かったせいか、すーっと観てしまった。他にも名前と役が結びつかずに、帰ってからパンフみて「えっ、あの役やってたの、この子だったのか!」なんてのが数名。ちょっともったいない。

印象的だったのがあおみん。かわいらしい役をかわいらしく、いじらしく演じてて、グラビアの彼女とは別に、とても興味湧いた。

お話にも演出にもアソビが少なくて、観る方にとって緊張感を保つ必要があったんだけど、そのうえ説明台詞を咀嚼するのに追われて、パッションの部分は弱くなったかな。もっとこう、どば~っと、役の内面がほとばしる演出、ときに嫌悪感を感じるようなそれがほしかった。そこが弱いから、キャラクターそれぞれは個性がハッキリしてるのに、感情移入しにくかった気がするんだよなあ。二回目以降にそこが軽くなるとまたぜんぜんイメージが違ったとは思う。

終演後は、あるのを知らなかったアフタートークショー。オクショウさんからのキャストさん裏話は聞いてて楽しかった。

お見送りは、通路の両側にずらりと並んだキャストの間を抜けて出ていくんだけど。るいちゅに「オリジナルTシャツ着てきたよー」と言っただけで、そそくさと。こういうのって、剥がされないうちに自分からって考えちゃうから普段より早足になったりするのがネ。

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