隣の隣もラジカルだった話

成瀬魅珠さんの出演する『隣はラジカル』を観てきた。撮影会きっかけでお芝居も観に行くことはあるけど、行った回数が逆転してるのって珍しい。

演劇集団Z-Lion 特別企画公演
『隣はラジカル』
2016/3/31 19:30 中野・ザ・ポケット
脚本 井上テテ(劇団マカリスター)
演出 粟島瑞丸
出演 辻本祐樹 / 山崎真実 / 栞菜 / まつながひろこ / 斎藤真吾 / 日高信乃 / 五代了平 / 川島広輝 / 向井康起 / ロマン / 成瀬魅珠 / 真辺幸星 / 幸村吉也 / 吉岡毅志 / 粟島瑞丸

また平日だぜ。平日は仕事終わりだから常にアセってるんだろうね。時間を勘違いして30分早く着き、時間を盛大に持て余す。とりあえず先にパンフレット買ったんだけど、ネタバレがあると危険なので開きもしない(あとでみたら、いい写真がたくさん載っててよい出来でした)。

中野ザ・ポケットは来たことあったから、道順も劇場内も安心。席は5列目、前後の段差もあって、椅子が少々固いのを除けばかなり快適。いつも座席運ない人なのが嘘みたい。

あらすじ
その部屋ではとある夫婦が暮らしていた。
その夫婦はおもてなしをするためにとあるお客さんを待っていた。
その隣の部屋ではとある過激派組織が潜んでいた。
その過激派組織はとある別の過激派組織を待っていた。
それぞれの客人が、隣の部屋と間違えなければこんな話にはならなかったのに―。
二部屋を舞台にしたツーシチュエーションコメディが今始まる!

…のとおり、回り舞台の裏表がそれぞれ隣の部屋になってて、お互いが直接関わり合いながら同時進行でお話は進む。

序盤抱いたのは、展開が早くてわりと粗削りな感じ。それでいて役者さんたちの演技に個性が出てて、率直に楽しいコメディ。

後で考えると、TVのバラエティに置き換えて観てた感覚かも。二つのテロリストグループは、二つのコントグループ。刑事役の二人が司会とアシのように回していくバラエティ番組に、ピン芸人である主人公夫婦が混ざってるみたいな感じか。

コメディって、演技にある種の定型があると思うんで、役者さんそれぞれは過去みた誰か(ときにはお笑い芸人)になんとなくあてはめちゃって観てた。逆にそれが無理ないくらい誰もが役者としてのポテンシャルあって違和感がなかった。かぶりものかぶっても、役者としてのそれはそのままだったし。

時事ネタの皮肉とか、生活のなかにある違和感へのアンチテーゼとか、そういったものがちりばめられつつ、イヤミのない程度にちゃんとコメディとして落ちてるんで、時間を感じさせない気楽さでダレずに一気に観れた感じ。ホントにあっという間だった。

そして、最後の締めの感じ。それまでの無数の混沌が、「おかえり」のセリフに繋がるときの、ざわーっとしたなんとも言えない感覚がすごくて。山崎真実さんは演技の人というイメージが全然なかったんだけど、あのくだりのそれはとてもとても好き。

成瀬魅珠さんは、白い方のテロリスト(笑)の真ん中で、序盤は覆面だから目だけしか見えないの。でもすぐわかった。そういうものなのね。

隣はラジカルありがとうございました|成瀬魅珠オフィシャルブログ「素直にしかなれなくて」

テロリストって言っても、銃打ったりとかはなくて、むしろ危ない目に合わされる方の役だったり。そういう意気がったところからの情けなさっぷりはなかなかよかったです。

終わって、アンケートちゃっちゃっと書いて出ようとしたら、ちょうど面会で出てきた魅珠さんと(たまたま)会えたんで一言二言。そしてお土産ももらっちゃった(笑)

お笑いとは違う、演劇ならではのハッピーな余韻っていうか。思い出して思いを巡らしてじわじわーっと笑顔が浮かぶような。そういう舞台。ストレートにコメディな部分もよかったけど、そういう以外の部分で気持ちがほっこりしたり、楽しかったです。また観に行くよー。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください