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こういうお芝居はとても好きなんだけど、好きな役者さんが出てくれるのは今後もたぶん稀だと思う話

かーなーり強烈なお芝居で、終演後の面会で役者さんも「好き嫌いが激しいよね」って言ってたけど、僕は完全に好きな方。あんまり大きい声じゃ言えないけども。

三栄町LIVE×fukui劇 vol.14
『ケダモノ202』
2023/4/11 19:30~ 三栄町LIVE STAGE
脚本・演出 福井しゅんや
Bキャスト 八尾明穂 / 小関美穂 / 片山健人 / 永井澄玲 / 勝又夕賀 / 山口良太 / 福井しゅんや / 花村咲歩演劇企画『円端』

最寄りの四谷三丁目駅へは2日前にも来てたから、道順はなんの不安もなかった。4番出口を出て、観劇中にお腹が鳴るのを避けるため道すがらにとんこつラーメンを食べたんだけど、口をゆすいでもマスクの中に匂いが残って参った。美味しかったけど選択ミスったか?

会場のボナフラワービルは上階と地下階を同時利用して撮影会の会場だった時期があって、何度か来たことがある。お芝居の舞台が地下階にできてからも一度だけ観劇したことがある。そのときもなかなかに癖の強いお芝居だったんだよね。

早めに着いたので、こないだの別の舞台で酷い席だったのを取り返すつもりで最前の、でもやっぱり後ろの視界を自分が遮っちゃうのが気になるんで一番端へ座った。

お話は、とあるアパートメントの202号室(タイトルの202ね)を中心に起こる、一方的な愛とか倒錯とか支配欲とかそういうやつ。比喩じゃなく犯罪的な。元恋人関係と破綻しそうな夫婦関係、愛人関係、そういうのとか。登場人物たちみんな自分勝手で、ハートウォーミングな要素とかはほぼなくて、クセの強い性的なシーンもあって、あーヤバいヤバいなーっていう時間がずっと続いてる感じ。

脚本・演出の福井しゅんやさんが202号室のヤバい住人を演じてて、主演の八尾さんもヤバくて(語彙力)。

お目当ての小関さんは独特のゆるさのアンニュイな女性役。話し方とかすごいハマってた。過去作品では王道ヒロインっぽいのとかやったけど、こういう隙のある役もいいですね。ときにブチギレるあの感じとかも。

バッドエンドかっていうとそうともいえないじわーっとした終わり方もよかった(笑)

終演後にはちょっとだけ面会時間があって、小関さんと話してソロチェキも。ずいぶん前に撮影モデルとして一度遭遇しただけなのに、何度もお芝居観にいってるのは、こういうドカンとくるのに出演してるからってのもあるかもしんない。役者としての作品との巡り合わせみたいなのってあると思います。

脚本が気に入ったのもあって、fukui劇はちょっと気にしておこうかなと。