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家族がテーマのお芝居はたいへん身につまされる話

小関美穂さんが久しぶりに舞台出演するっていうので、舞台観劇してきた。

劇団BLUESTAXI vol.36
『空の家』
2022/6/11 14:00〜 Bキャスト 中野ザ・ポケット
製作 劇団BLUESTAXI
作・演出 青田ひでき
キャスト 笠井渚 / 矢吹凛 / 鈴木絵里加 / 大谷朗 / 山口祐子 / 下出裕司 / 中澤隆範 / 杉山さや香 / 鯵坂万智子 / 清水誠也
桃原隆之進 / 小関美穂 / 阪井彩華 / 村松綾音 / 川島拓海

自分のなかで、お芝居を観に行くっていうと下北沢か中野ってイメージがなんとなくある。コロナの影響は傍目には薄らいで、中野駅なんかはかなり人出があった。ザ・ポケットへ来たのは何年ぶりかしら。とても見やすくてよい劇場。公演も、マスク手洗い必須だったり、終演後の面会こそなかったものの、そっち方面の緊張感はずいぶん和らいでほぼ日常の風景に戻りつつあるって感じがした。

若くして亡くなった母と、痴呆の気配がある父が、昔建てた家。現代の家族のあり方の話。

放ったらかしにされてきたその家に集う子供たちの家族。離れて暮らす今の生活が大事で、「家」に対する執着の差が諍いになっていく。そういう感覚はとても感情移入しやすくて、でもそれが心地よいのじゃなく後ろめたいのが強い。

中盤以降にお爺さん(父の弟)が登場するのだけど、そのやんちゃなハイテンションぶりや、孫のような年齢の弟子とのユーモラスな掛け合いが衝撃的で、それまでのモヤモヤマッタリなストーリーに急にスイッチが入ったみたいに流れ出すのが面白く。

頑固で取っ付きづらい父の、人に見せない微笑ましさや愛情が発見されていくのと、それに対する子供たちの感情とが切なくて、そりゃ泣きますって。

小関さんはこれまでよりユーモラス寄りな役割で、そっちもこういうふうに出来るのだなと観ていた。

終始家族間の話なんで、小難しい部分はなく、さり気ない日常の積み重ね。所々にコメディの要素もあってほのぼの楽しく、でも締めるとこはギュッと締めて、風景の見えるとても楽しめるお芝居でした。

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