撮影会モデル指南書の視点は撮る側にとって身につまされる話

珍しくおもしろかった本。撮影会モデルになるための指南書なんだけど、カメラマン側として読んでも、まあ、いろいろと考えさせられるっつーか。

どういう層を狙ってるのかっていうと、表向きは「モデル予備軍の女の子」であり、撮る側のオッサンへは直接訴えかけてはいない。でもフォトテクニックデジタル編集部のムックなんだし、そっちへの意識もわりと強いんじゃないかしら。むしろそっち向けっていうか。

内容は指南書らしく、ファンタジーな内容はあんまりなくて現実的な話が多い。ていうかすごく現実的。モデルさんへ聞いた収入状況とか、カメラマンが好む服の傾向とか、接客マナーとか(笑) 本文中には長い文章はなくて、写真とイラスト、短い箇条書きでポイントをポンポンと羅列してる内容は読みやすい。

撮影後のデータ渡しで「撮る行為を楽しんでるだけの人もいるからもらえないこともあるよ」って繰り返して書いてあるのとか、「上手なカメラマンに早く出会ってブレイク写真を」とか、「ガラケー世代のカメラマンはアメブロ愛用者が多い」とか、キツいことがサラッと書いてある。そこかしこにカメラマンが40代50代ですって書いてあるとか。まあそうなんだけど。

キャラ作りしましょう、相手を楽しませましょうっていう、「あくまで商売として」面が強いところは、日々楽しく撮影してる頭を冷まされるのです。

僕が撮ってる印象のいいモデルさんも、あくまでも商売としての対応なんだろうなあ、ああ、あーー、と読んでるうちにネガティブになっちゃう。いや、それはしょうがないんだけどさ。いろいろ身につまされるの。そういうスパイスが読んでていいよね。ドMか。

ポージングについても、ちょっとした意識でこれだけ違うよとポイントだけ書いてあって、分量は少ないけど実用的。撮影会の紹介も有名所をかんたんに、そして「交通費あり」「女性主催」「女性スタッフ常駐」なんて項目で分けてたりとこれまた実用的。

写真系の媒体って圧倒的にオッサン向けだから、別視点を見せられることには慣れてないっていうか。そういう面がとてもおもしろかったのでした。

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