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走馬燈ってこんなんだっけ?(2回目)なRe:エンドロールライナーの話

8月の『バックヤードライナー』からおよそ2ヶ月後。同じ世界観での再演のお芝居を観劇してきた。

荒唐無稽だけど楽しいだけじゃなくて、でもやっぱりバカバカしくて楽しかった。

三栄町LIVE×fukui劇 vol.17特別公演
「Re:エンドロールライナー」
2024/10/11 19:00〜 輪廻組 中野 劇場HOPE
作・演出 福井しゅんや
キャスト 鈴木美玖 / 宮崎鷹 / 星見奈佳 / 芝崎春奈
以下「輪廻」組
九島勇 / 小関美穂 / 柳ゆうき / 池田恵理 / 及川ひかり / 鳥川仁菜

「三栄町LIVE」だけど会場は中野。レンガ坂でコーヒー飲んでこうと思ったのに、狙ったカフェはちょうど閉店準備で入れず。Googleマップで確認したのだけどラストオーダー制にやられた。他の店も探してみたけどだいたい満席で、30分くらい散歩させられるはめになったという。ずっとウロウロしててもう不審者ですよ。

21年公演『エンドロールライナー』の再演だそう。だから「Re:」。そしてちょっと前に観た『バックヤードライナー』とは世界観がいっしょで、主人公が親子関係っていうひと続きの作品。

成仏しきれなかった人へ偽の走馬燈そうまとうを見せてスッキリ成仏させる「走馬燈職人」のお話。この世の住人である主人公が、あの世の住人と、間にある「その世」とで起こる出来事。大筋はコメディでバタバタ。

その見せる走馬燈ってやつがホントに荒唐無稽でおバカで楽しいの。脈絡のないストーリー、ハイテンションな掛け合い、あっけらかんとしたドギツいエロ表現。成仏させる目的でなんでそうなるのよ(笑)

お目当ての小関さんは前回に引き続いて、あの世のバスガイド・テンコ役。主人公を導く(?)役柄で、出番は多いしセリフも多い。気の短いキャラなんでガーッ!とまくし立てることも多くてたいへんそう。滑舌より勢いって感じで、そのへんはあんまりちゃんと聞き取ろうとかせずに空気感を感じたらいいのかなって思った。

走馬燈のところはコメディではあるんだけど、最後ではググッと感情的で、なんかこう、ダメ人間の悲哀とか葛藤とかはすごくすごく感情移入しやすい(なんでだろ)んで、もうかなりビリビリとした。そこは「バックヤード」と似た流れだったけど、中身的にはこっちの方が個人的に締め付けられたかな。

やあ、楽しかった。

終演後の面会は苦手だけど、意を決してチェキ買うことで受け取らざるを得ない状況に自分を追い込んでみた。でもやっぱりろくでもないことしか言えなかった気がするー。

fukui劇は今まで数回観てどれもハマってる。お目当ての役者が出るからじゃなくてもちゃんと観たいなあと。まあ時間だったり懐具合だったりはするんですけど。