しばらく役者の勉強に費やしてた小黒こまちさんが、久しぶりに舞台出演するっていうんで行ってきた。
三栄町LIVE×久我真悟プロデュース
『産声が聴こえない』―東京公演― Bキャスト
2024/6/25 19:30~(1時間50分) 三栄町LIVE STAGE
脚本・演出:久我真悟
キャスト:酒井優衣 / 小黒こまち / 葉月 / 奥山佳奈 / 佐野功稀 / 成瀬清春 / 池田伶奈 / 辻はるか / 清水叶翔 / 石川美樹 / 佐々木庸二 / 中原和宏
同タイトルはやっぱりこまっちゃん出演で2年前に観劇してて、そのときが再演、今回が再々演なのだそう。役もいっしょで、共演者はほとんど違う方。
不妊とか中絶とかの葛藤を中心にとにかくインパクトのあった舞台で、役名とかはともかくストーリー、主要キャラのイメージとかはかなり記憶に残ってた。刹那的に消費しがちで忘れっぽい僕にしては珍しい記憶の残り方。それだけでそういう芝居だったってわかる。
前回の所見では物語のテーマにまつわるそのものに衝撃を受けてしまった部分が大きかったけど、今回は二度目ってこともあって、その上でちゃんと役者各々の芝居とか演出とかに注意もできて、なんつーか細部まで楽しめたっていう感じがあった。例えば最初の暗転で雨音を聞く演出があるんだけど、知ってるとその雨が叩きつける音だけでグッときてしまうとか。なので全体的に泣くのが早かった。隣の女性もわりと早く泣いてて、それに気づいたらまたもらっちゃった。
こまっちゃんは雰囲気によく合う役だと思った。芝居の感じでいえば落ち着きっていうか、間とか時間を怖がらずにちゃんと使うようになったのかなと。女子高生コンビでいえばそっちのキャラがそれで明確にもなってたし。葉月さんが頼りになる友達の感じがよく出てたのと対照的。
ダブルキャストのBキャストを観たわけだけど、2年前のキャストとの比較でいろいろ思うところがあった。ネカフェの住人が特にそうだったけど、役者が違うことで役そのものの色合いがけっこうガラッと違う。こういうのがダブルキャスト公演で両方観たときの気持ちなのかなとか。まあ、演出がそれを役者へ許してるかってこともあるんだろうけど。
頭と終わりに脚本・演出の久我さんが出てきてあいさつしたのだけど、終劇後のいやぁな余韻のなかでわりとほんわかでトークしたのがおもしろかった。確かに役者あいさつへの拍手はタイミングが難しかったですね(笑)
終演後には面会時間もあって、コロナ後ようやくここまできたかと。面会そのものはやっぱり苦手なんでアレでした。ちゃんと感想言えと…。
舞台演劇ももうちょっと回数戻したい気がした。