「ギター片手にふつうっぽい街で撮ろうぜ」
過去に撮ったふつうっぽい(?)写真を橘綾乃さんに見せてみたら「ここがいんじゃね?」となって、場所は横浜のJR鶴見線あたりに決まったのでした。
服は綾乃さん選定のラフでふつうっぽいの。撮影会モデルさんへカメラマンが希望することがなさそうなやつ(こういうのすごい好き)。
(僕以外の)ファンの人はどういうの好きなの?って話になって、ルックスで予想できるとおり服でも表情でも「いかにもかわいいの」がやっぱり多いらしい。こないだ撮ったのなんかはまあ好まれないよね。僕はそのモデルさんらしいのも、らしくないのもどっちもおもしろいと思ってて、だからほかのファンにはかすりもしないときもわりとある。
さて鶴見線。
国道駅
鶴見駅から支線へ入ってひと駅目。「こくどう」と読む。車内アナウンスでは「く」にアクセント。駅そのものがえらく寂れてて何とも言えない雰囲気。街そのものが裏路地みたいな。
ここで集合にしたんだけど、しばらく待つ間にも何人か写真撮りに来てたくらいにはフォトスポットなのだ。まあそれ以外の客はぜんぜんいないんだけど。上下線ホームの渡りが高架下を見下ろせるようになってるんだけど、改札を入退場したりいろいろ気を使いそうなんで撮ってはいない。
ここだと工事中のコーンも邪魔な物ではない。むしろいい。
鶴見川沿いの土手
国道駅から目と鼻の先が鶴見川。土手は整備されてて水に触れられるようなとこじゃないんだけど、散歩やジョギングコースにはいい感じ。撮ってたらえらい鳴き声で驚かす鳥がいた。
川を渡る橋の下は、前にも撮って好きだった場所。なのでやっぱり撮っちゃう。広々とした青空じゃなくてこう狭い方、狭い方へ行っちゃう精神状態がヤバい。
海芝浦駅
「海にいちばん近い駅」。ホーム脇がもう海で、そういう景色を楽しむんだけど、それしかないとも言う。東芝の事業所へ通勤するためだけの駅で、そもそも部外者は敷地へ入れないから、観光客はただ折り返すだけ。とはいっても料金は払おう。suicaで出場にタッチ、入場にタッチ。ちなみに事業所の方へレンズを向けるのはマナー違反だ。
次を待つと長過ぎるから乗って来た電車に再び乗って帰るんだけど、ホームで撮ってるとこはその電車に乗ってる人が見てるわけで、気にしいのモデルさんだとたいへんかも。綾乃さんは気にしてなかった。
浅野駅
海芝浦駅へ行く途中の乗り換え駅なんだけど、寂れ具合がいいので待ち時間でつい撮っちゃう(鶴見線はだいたいどこもいいんだけども)。ホームでも車内でも、周囲に人がいない頃合いを見計らって撮ったんだけど、向こうのホームには電車待ちのお客様が二、三人いてアセった。
大都会横浜とは思えないのんびりした風景が多くて、小旅行気分がたいへんよかった。まー、当初の目論見だった「ふつう」とは違う気もしたけど。またこういうのやりたいっすね。
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