卒団もあったけど、演劇としては前へ進んだ気がする劇団ハーベスト『DOLL』の話

今年の夏の劇団ハーベストは『DOLL』。劇作家・如月小春さんが1983年に書いた脚本で、ハーベストには珍しい(初めて?)非オリジナル。

x組とy組があって、どちらも全員出演はするものの、主要5役は入れ替わり。僕が観たのはy組だったんだけど、特に誰目当てとかはなくたまたま。

劇団ハーベスト 第14回公演『DOLL』y組
2018/8/3 19:00〜 下北沢 小劇場B1
作 如月小春
演出 中村公平 / 劇団ハーベスト
舞台監督 小島とら
音楽 広瀬咲楽 / 岩崎健一郎
振付 菊地理恵
出演 加藤梨里香 / 広瀬咲楽 / 高橋紗良 / 弓木菜生 / 川畑光瑠
葛岡有 / 篠崎新菜 / 山本萌花 / 望月瑠菜 / 宮武佳央

小劇場B1は何度も来ているので、道も迷わず、トイレの場所も認識。入口で物販をやっていて、ハーベストではもうお馴染のあの女史が売り子をしていたのだけど、「(終演)後なら(劇団員の)彼女たちが売りますよ」の声にも、その場でパンフレット購入する。

この日はDVDの撮影も入ってて、通路にカメラがスタンバイしてたのの後ろらへんへ着座。

田舎の全寮制高校へ入った性格の異なる高校1年生5人の“日常”と葛藤。

キャストやその他いろいろな人が「5人のうち誰かに共感できる」的なことを語っていたんだけど、僕は残念ながら共感できる登場人物はいなかった。でもそれは悪いことじゃなく、共感までいかなくても想像を膨らませて理解(?)できるような部分はあったし、そもそも共感する必要もなかった気もする。

共感できないからこその驚きとか、歪さへの情動とか。

エンディングはあっけらかんとしつつも物悲しくて、持って行き場のない感情があった。終演して、拍手してる自分、その時間にぞわぞわっとするような不思議な観劇体験だった。これまでのハーベストで味わうものとはえらく違った。

日程終了後、山本萌花さんと弓木菜生さんの卒団が発表された。これまでもメンバーの卒団時には、今後の活動に関して何も示さなかったんだけど、そのまま芸能辞めちゃうパターンがほとんどの気がする。

山本さんは最近“主宰”になったばかりなのでわりと無責任さを感じてしまうけど、留学してたり、ちょっと距離を置いてたような。外のゲスト公演なんかも観たし、好きな子だったから残念。弓木さんは芸能活動そのものは続けそうなんだけど、僕の好まない方向っぽいから縁は遠くなりそう。

『DOLL』公演そのものは、演劇として一歩も二歩も前へ進んだ印象なので、劇団ハーベストとしてはまだまだ観たいんだけど。どうなるかしら。

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